非常識な司法試験合格法則

司法試験合格のための勉強の仕方について解説

民法債権総論の基本書-2018年版

民法債権総論の基本書は辞書的な1冊をもっておけば十分だと思います。知識は論文の演習と短答の過去問で習得すれば十分でしょう。

基本書選定は試験時期が改正対応か否かで分かれます。

改正対応なら潮見先生の「民法(全)」と後期プラクティスの2冊体制で万全だと思います。

改正非対応ならとりあえず内田民法で十分ですね。わざわざ版の古い基本書を買うのも癪でしょう。

1.民法Ⅲ債権総論・担保物権(内田貴)

改正非対応の民法債権総論の基本書は内田民法で十分です。担保物権もあわせてこれでこと足ります。

内田民法の債権総論は薄くて読みやすいです。初学者はこれから入るのがわかりやすいと思います。中級者以上は後記プラクティスを辞書的に使うのがよいです。

2.プラクティス民法 債権総論(潮見佳男)

債権総論の定番の基本書です。司法試験の論文対策に十分対応できるだけの情報量です。

もっとも、すごくわかりやすいといった基本書ではありません。いきなりこれを通読すると初学者は挫折する可能性が高いです。

中級者以上が辞書的に読むのがおすすめです。

第5版は債権法改正対応版なので、試験が改正対応でない受験生は第4版を使用すべきです。

3.民法概論〈3〉債権総論(川井健)

安心の我妻系列の基本書です。判例・通説・反対説が綺麗にまとめてあるので、初学者から中級者まで安心して使えます。

内田民法が合わない人は最初の1冊にこれを選んでもいいと思います。改正非対応。