非常識な司法試験合格法則

司法試験合格のための勉強の仕方について解説

憲法過去問は憲法ガールと辰巳のパーフェクトの双璧

以前ご紹介した憲法ガールⅠ&Ⅱですが内容をもう一度読んだ上で、さらにおすすめのポイントをご紹介します。

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憲法ガールの評判の良さは受験生なら誰しもどこかで聞いていることでしょう。それでも使用をためらう受験生は、やはり美少女イラストの表紙が恥ずかしいという点に尽きるのではないでしょうか。

では、カバーを外せばいいじゃないかという意見も出てきそうですが、

残念!!

カバーを外しても美少女イラストは顕在です!

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この問題を解決するにはブックカバーを購入するしかありません。憲法ガールはオーソドックスなA5判なので、おしゃれなA5判ブックカバーをつければ一気に格があがります。

さて、内容に入っていきましょう。

憲法ガールを使うべきメリットとしては次の点が挙げられます。

  1. 平成18~30年の過去問が網羅されていること
  2. 巻末の参考判例一覧が使えること
  3. Ⅰ(R.E)&Ⅱともに平成30年に刊行された最新の教材であること
  4. 同一著者による一貫された解説・解答例

まず、最新の教材で全過去問を網羅しているというのは、来年・再来年の司法試験を受験する受験生にはかなりのメリットといえます。しかも、定評のある同一著者の一貫された解説、そして解答例が記載されています。

この解答例ですが、他の予備校本にあるような本番では到底書けないような非現実的な解答例ではなく、かなり実践的な解答例です。予備校の解答例に慣れている人は、最初「この程度でいいの?」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、高いレベルでエッセンスが濃縮された実践的答案となっています。

また、見過ごされがちなのですが、巻末に載っている判例一覧は使えます。この判例一覧は各過去問の参考判例なのですが、Ⅰ&Ⅱのトータルで結構な量(約90)載っており、ここだけを繰り返し読んでもかなり判例の勉強ができます。隙間時間などに読むのがお勧めです。

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次に、メリットだけいっても公平ではないので、不足部分も説明します。次のとおりです。

  1. 出題趣旨・採点実感は載っていない
  2. 再現答案はない
  3. 美少女イラスト

本書自体は、もちろん出題趣旨や採点実感を参照した上で解説が書かれているものと思われますが、出題趣旨・採点実感全文は掲載されていません。受験生としては一番最初に読むべきは解説本より、出題趣旨・採点実感なので、別途それらを印刷して読んでおく必要があります。

また、解答例は載っているものの、実際に受験生が書いた再現答案等は載っていません。

そして、人によっては美少女イラストが最大の難点になるかもしれません。美少女イラストは表紙だけでなく、本文中にも挿絵として挿入されています。例えば憲法ガールⅡの123頁には温泉に入る3人の美少女イラストがあり、そこから混浴ストーリーが展開されます

上記1、2の不足分は辰巳の論文過去問答案パーフェクトぶんせき本でカバーができます。こちらは出題趣旨・採点実感・再現答案がもっともクローズアップされている過去問集です。全年分そろえると少々高いですが、受験生なら揃えて当然だと思います。パーフェクト過去問と憲法ガールの併用で憲法の過去問学習は十分です。

美少女イラストについては、つまらないこだわりのせいで合格確率を上げる教材を見逃すかどうかは個人の判断によるでしょう。本気で次回の受験で受かりたいなら、そんなつまらないこだわりは捨てるべきです。

なお、憲法ガールⅠは今年リメイク・エディションが出ているので、間違えて古本屋さんで古い方を買わないように注意してください。