非常識な司法試験合格法則

司法試験合格のための勉強の仕方について解説

憲法過去問は憲法ガールと辰巳のパーフェクトの双璧

以前ご紹介した憲法ガールⅠ&Ⅱですが内容をもう一度読んだ上で、さらにおすすめのポイントをご紹介します。 憲法ガールII posted with ヨメレバ 大島 義則 法律文化社 2018-09-10 Amazon Kindle 憲法ガールの評判の良さは受験生なら誰しもどこかで聞いている…

今年司法試験に落ちた受験生に伝えたいこと

9月11日、司法試験の合格発表がありました。 合格した人はおめでとうございます。これから概ねこれまでとは違った華々しい生活があなた方をお待ちしています。「概ね」と言ったのは何事にも例外があるからです。 さて、残念ながら今年は不合格だった人、…

平成30年の問題にも対応!「憲法ガールⅡ」

人気の憲法の過去問勉強教材の憲法ガールの続編が出版されました。平成25年から30年の問題に対応しています。 ライトノベル風の装いとは裏腹にハイレベルな教材です。ある程度勉強した人が読んでこそ価値がわかる教材だと思います(もちろん答案のイメー…

刑法各論のおすすめの基本書-2018年版

刑法各論のおすすめ基本書を紹介します。司法試験の刑法各論でしっかり得点するためには、構成要件と判例の知識・理解が重要です。そのため、基本書を選定する際は構成要件が一つ一つしっかり解説してあるか、判例の引用・整理が十分かという視点が重要です…

民法債権総論の基本書-2018年版

民法債権総論の基本書は辞書的な1冊をもっておけば十分だと思います。知識は論文の演習と短答の過去問で習得すれば十分でしょう。 基本書選定は試験時期が改正対応か否かで分かれます。 改正対応なら潮見先生の「民法(全)」と後期プラクティスの2冊体制で…

民法物権のおすすめの基本書-2018年版

司法試験対策に使える民法物権の基本書を紹介します。とりあえず物権部分のみで担保物権はまた別途紹介します。 1.民法の基礎2-物権(佐久間毅) 現在の受験生の定番は佐久間先生の基本書です。総則と物権は佐久間先生の基本書でほぼ決まりです。 民法の…

民法総則のおすすめの基本書-2018年版

今回は司法試験対策に使える民法総則の基本書を紹介します。 1.民法の基礎1総則 佐久間毅先生の基本書です。受験生的には定番の地位を固めていてほとんどの受験生がこれを使っています。 民法の基礎1 総則 第4版 posted with ヨメレバ 佐久間 毅 有斐閣 2…

伊藤真の入門シリーズがKindle Unlimitedで読み放題!

Kindle Unlimitedのチェックをしていたらすごいのを見つけました。 なんと受験生定番の宍戸常寿教授の「憲法解釈論の応用と展開」が読み放題対象になっています。定価が2916円なのですごいお得ですね。 憲法 解釈論の応用と展開 [第2版] (法セミLAW CLAS…

司法試験、試験終了後から合格発表までの過ごし方

今年の司法試験も早くも終了しました。 平成30年度司法試験の合格発表は9月11日です。まだ4ヶ月近くあり、受験生はしばらくドキドキした日々が続くのではないでしょうか。 休養するのも結構ですが、ただ単にダラダラと過ごしていると他の法曹候補者に…

平成30年度司法試験終了!各予備校の短答解答速報情報

平成30年度の司法試験が終了しました。受験生のみなさんはお疲れ様でした。 短答の合格発表は6月7日ですが、既に解答速報も出始めているので情報をまとめておきます。各予備校へのリンクを貼っておいたので詳しい情報はそちらから確認してください。 資…

司法試験、合格は1年たりとも遅れてはいけない

司法試験は受験資格取得後5年5回という受験期間制限がある。合格率20%超の試験としては十分余裕がある期間だろう。 この受験期間について、5年のうちどこかで受かればいいやと悠長なことを言っている受験生がいる。しかし、司法試験は必ず1年目1回で…

刑事訴訟法のお勧め演習書と使い方

今回は刑事訴訟法のお勧めの演習書とその使い方を紹介します。 判例百選 刑事訴訟法判例百選 第10版〈別冊ジュリスト232号〉 posted with ヨメレバ 井上 正仁 有斐閣 2017-05-13 Amazon Kindle 「えっ、百選!?」 と思われた方もいるかもしれませんが、刑訴…

会社法の基本書-2018年版

正直基本書にはあまり恵まれていないのが会社法です。いまいちこれという1冊がありません。そのため、筆者としては会社法の基本書にはLECのC-bookを使うのをお勧めしています。C-bookの会社法は判例や基本事項がまとまっており、おまけに値…

刑事訴訟法の基本書-2018年版

刑事訴訟法は判例百選をベースに勉強するのが基本ですが、基本書もやはり読む必要はあります。 今回は刑事訴訟法のメジャーな基本書を紹介します。1冊決め打ちにしてそれだけを読むというよりは、ベースの1冊は持ちつつも、理解が不十分なところはいろんな…

司法試験で百選の勉強が必要な科目、不要な科目

司法試験の勉強において判例の学習はどの科目も重要です。 判例の学習素材として受験生に定番なのは有斐閣の判例百選です。これを持っていないというのは話になりませんが、学習の重要度は各科目で大きく異なります。 そこで、今回は司法試験主要7科目のう…

司法試験は過去問に始まり過去問に終わる

司法試験に一発で受かっていない人たちの話を聞くと十中八九過去問ができていない。特に短答試験の過去問はできていても、論文の過去問が全然できていない受験生が多い。過去問と全く同じ問題をやらせてみても、全然合格点が取れないのだ。これでは受からな…

島田・小林「事例から刑法を考える第3版」法学教室ライブラリ

司法試験の論文刑法対策の教材は判例と過去問がベストである。基本的に司法試験の過去問は判例を知っていれば解ける問題がほとんどであり、判例百選や最新重要判例250 刑法 第10版掲載の判例・裁判例についてすべての事例の解答を作成できるようにしておけば…

財産引受け(会社法28条2号)

財産引受けは頻出の分野なので、しっかり押さえている受験生も多いだろう。書き落としたら即負けになる事項である。基本的には、定義、趣旨、効果を覚えた上で、追認の可否と無効の主張権者の論点を抑えておけば十分だろう。 定義・趣旨・効果 財産引受け=…

法人格否認の法理

法人格否認の法理といえば、会社法の勉強を始めて比較的早期に勉強する事項であるし、民法など別科目でも出てくる論点なのでなじみある受験生が多いだろう。 基本的には、同法理の定義・趣旨(根拠)・要件・効果をしっかり確認しておきたい。 定義 法人格否…

刑事訴訟法の勉強法

刑事訴訟法は司法試験の科目の中でも受験生のレベルがさほど高くなく、少し意識を変えて勉強するだけで簡単に上位レベルに入ることができる。僕は、実務に入ってからは刑事訴訟法とのおつきあいはそんなにないが、受験生時代はそこそこ時間をかけて勉強して…

初学者の演習書として最適-ロープラクティス商法

ロースクールが設立されて以来司法試験向きの教材がだいぶ増えてきた。僕が受験生のころ、商法の参考書なんてせいぜい旧司法試験の過去問くらいしかなかったが、いまでは学者の書いた演習書がかなり充実している。 ロー生に聞いてみたところ、ロー生の間でよ…